クラウドを巡るIT の最新事情 -情報システム構築のパラダイムシフト-
2009年12月02日
東京・文京シビックホール
MM総研代表取締役所長 中島 洋
主催 ジェネクサス ジャパン
ジェネクサスというのは南米生まれの効果的なシステム開発手法である。すでに20年の歴史があるという。その成果がいよいよ丸善の文具雑貨発注システム構築で「作らないシステム開発」を実現した事例、鈴廣蒲鉾本店のジェネクサスを利用した「基幹システムのマイグレーション」の事例などが発表された。
筆者は、その前段として、クラウドコンピューティングの環境の出現によって、インフラやハードウェアについては劇的なコストダウンが実現しつつあり、情報システム分野は汎用コンピューター、パソコン、インターネットに次ぐ第4の情報革命を迎えつつあることを指摘した。まさしく、インフラやハードウェアのパラダイムシフトが起きている。その上にあるアプリケーションの開発やソフトウェア開発、システムの切り替え時などにも、パラダイムシフトが起こらなければ、インフラ、ハードウェアのパラダイムシフトの革命の成果が十分に享受できない。
このセミナーで驚いたのは、参加希望者の多さである。今年の春に開いたセミナーでは200人の定員で満席になったそうだ。今回は会場を広くして350席を用意した。およそ3週間ほど前に告知を始めて、セミナーの1週間前には参加申し込みが390人を超えて、早くも打ち止めにした。筆者はそうした事情を知らずに、1週間前に知人に告知したが、すでに満員で申し込みができなかった。講師付き添いと言う扱いで、2人ほど、知人を裏口から入れてもらったが、大変な人気である。
来年の春に、また、次のセミナーを行うようだが、次回はどの程度の会場を準備するか。今から頭が痛いそうである。