皆で守ろう 個人情報

皆で守ろう 個人情報

 経済産業省は8月に個人情報保護の第三者認証機関として新たに一般社団法人「日本個人情報保護協会」(本部東京、JAPICO=石井一二理事長)を認可したが、その活動がいよいよ始まった。観光産業、コールセンターなど重要な個人情報を取り扱う事業者が多い沖縄では個人情報保護についての関心が深い。沖縄産業振興公社、沖縄県情報産業協会、沖縄県観光コンベンションビューロウ、FROM沖縄などの諸団体が後援してのセミナーだった。日本個人情報保護協会はプライバシーマーク(Pマーク)と並ぶ新しい認証マーク「JAPICO(ジャピコ)」マークを制定、その案内と沖縄での普及を目的にしたセミナーである。

 須賀理事からは、個人情報保護法についての解説や沖縄での重要性、さらに従来のPマークの取得経費がハードルとなって躊躇していた企業に対して、審査料が安く、中堅企業、中小企業で取得しやすい条件となっていることなどが紹介された。Pマーク、JAPICOマークの具体的な取得手続きも詳しく紹介した。JAPICOマークはPマーク同様に、企業や団体が個人情報保護体制についてJISQ15001の規格を満たしていることを審査し、承認する認証機関である。1月24日に経済産業省の調達窓口である中小企業庁から、同省の調達に関する入札に必要な資格としてPマークと同等にJAPICOマークを取り扱う旨の連絡を受けている。経済産業省関係の入札で従来Pマークの取得が条件だったものはJAPICOマークでも資格ができることになる。

沖縄県は「観光とIT」を産業の主柱として育成中だが、ともに個人情報の保護の体制が重要なものと認識が広がってきている。50人程度の出席を想定していたが、60人を超える参加を得て、個人情報保護への熱気を感じた。

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