沖縄の経済界にもようやく活気が取り戻ってきそうだ。沖縄の観光に魅力を増しそうなニュースが入ってきた。 富裕層をターゲットにするホテル「リーガロイヤル」が那覇に誕生しそうなのである。スーパーなどを展開する地元の流通大手「金秀本社」が経営し、「リーガロイヤルホテル」を各地に展開するロイヤルホテル(本社大阪市)が運営を受託、ホテル名も「リーガロイヤル」で開業する見通しである。
発表によると、建設予定地は那覇空港から自動車で入ると繁華街の国際通りの手前、旭町で、空港や那覇港、市内も見渡せる一等地である。モノレールも真下を走っている。2012年開業を予定している。宿泊特化型で、沖縄に到着した観光客が本格的なリゾート地に移動する前にゆっくりと繁華街を楽しむのに適している。
1階から5階はオフィスとして他の事業所が利用し、6階から14階の上層階がホテルの宿泊スペース。延べ床面積は8800平方メートルで、客室は 157。ツインが152室で、スイートに5室を用意している。ツインの標準面積は3ベッド可能な35平方メートルとゆったり。このうち60室には、入浴時に眺望を楽しめる「ビューバス」を備える。ツインルームの料金は1泊2万円台後半と、ビジネスホテルが多い那覇市内ではトップクラスの高級施設になる。
沖縄に産業を集積し、内地から企業や人を誘致するにも単に事業に適しているだけでは物足りない。観光施設を充実させて、一度訪れたら、何度でも行きたいほどの楽しさがなければなるまい。観光地としての魅力が増えれば増えるほど、「転勤したい」地域として、その評価が上がり、産業集積の誘因材料になる。今回の経済危機では観光にも影響が出ているが、それも全治3年と言われる。3年後をにらんで沖縄では着実に準備に入ったということだ。