政府のやる気

政府のやる気

 メッサが所属するJASPA(全国ソフトウェア協同組合連合会)の新年賀詞交換会の席で、自民党の平井たくや議員に出席いただいたが、その話を聞くと、野党の3年有余の間に随分、IT分野の政策について熟考することができたようだ。12月の選挙後からいち早く今後の政策の方向について発信を始めている。

 前国会で積み残した「マイナンバー制度」は、少し手直しするが、早急に法案を再提出して成立させる意向だ。サイバー攻撃に対する姿勢もサイバーセキュリティは「国土の強靭化」の一環で、最優先の政策課題だと強調した。また、選挙にインターネットを利用することを認めなければならない、と現在、阿部首相も語る「ネット選挙解禁」を昨年の選挙後、いち早く言及し、また、賀詞交歓会の際にも改めて強調した。

 政府CIOについても、昨年秋に兼任で正式にスタートしたが、これを専任制にして、予算、スタッフを付け、権限を明確にして強力なリーダーシップが持てるようにしなくてはならない、と日本の行政機関から社会制度まで、一気にIT化を推し進める勢いである。ここ数年、少し後ろに下がらされた感のある中央官僚の知恵も十分に借りる雰囲気になったため、情報関連の官僚たちにも、活気が戻ってきたような気がする。

 日本社会は先進国の間で、電子化のスピードが鈍く、そのランクは徐々に後退し、もはや先進国中、最下位のレベルだ。心機一転、アクセルをふかして行かなければなるまい。

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