宮古島の移住者、猪澤也寸志さん エコツーリズム大賞特別賞受賞

宮古島の移住者、猪澤也寸志さん エコツーリズム大賞特別賞受賞

 宮古島でダイビングショップを経営している猪澤也寸志さんの活動が認められて今年度の「エコツーリズム大賞特別賞」を受賞した。かねて猪澤さんが目標にしていたアワードの受賞である。人間のレジャーであるダイビングとサンゴ礁保護という環境保全をどのように両立させるか、難しい課題に挑戦してきたが、ようやくその「形」が整ってきたようだ。

 主催している日本エコツーリズム協会によると、エコツーリズム大賞は「エコツーリズムに取り組む個人、事業者、団体、自治体などを対象に、優れた取り組みを表彰し、広く紹介」するアワード。「全国のエコツーリズムに関連する活動の質的・量的向上並びに、情報交換等による関係者の連帯感の醸成を図る」のが目的だという。今年で5回目である。今年は、大賞1、優秀賞3、特別賞が6つの受賞となった。

 エコガイドカフェは「観光客が来れば来るほど美しくなる」というコンセプトで、観光客が自然環境の保全活動に参加できるようにプログラムを作成している。これを「エコバカンス」と呼んでいるが、そこには「カーボン・オフセット」(環境省カーボン・オフセット認証)や「環境マネジメント」(エコツアーとして国内初の認証)など第3者の仕組みとリンクさせているところに大きな特色がある。具体的な活動としては、サンゴ礁を荒らす「オニヒトデ」の「駆除」や海岸線の自然を回復させるマングローブ植林などで、マリンスポーツを楽しみながら、サンゴ礁生態系の保全にも貢献するという「エコツアー」を実現している。

 猪澤也寸志さんは、元々は宮古島の人間ではない。関西生まれ、関西育ちだったが、工業高専卒業後、奥さんと2人で宮古島に移住した。宮古島の人口 5万数千のうち5千人程度が宮古島の自然の魅力にひかれた移住者だというが、猪澤也寸志さんはまさにその一人である。内地の人間が沖縄の自然を守る中核になる。これも一つの形である。

これまでの掲載

中島情報文化研究所 > 執筆記録 > 美ら島大使 沖縄報告 > 宮古島の移住者、猪澤也寸志さん エコツーリズム大賞特別賞受賞