那覇市松尾にある宮里藍さんを応援するユニークなレストラン「宮里藍応援カフェ アイカフェ54」は連日、超満員で大賑わいのようだ。藍ちゃんグッズも飛ぶように売れているだろう。国際通りの横、浮島通りに少し入ったところにお店はあるが、もう少し宣伝をすれば、藍ちゃんグッズを求める観光客にも人気のスポットになるはずだ。こうした観光スポットに光を当てて、最近、急速に増えている若い女性のゴルフファンをもっと沖縄に集めるのも観光施策の一つになる。
沖縄は秀逸な女子ゴルファー輩出の王国である。そのトップを走る宮里藍選手が、米女子ゴルフツアーのショップライト・クラシックで優勝し、同ツアー今期早くも4勝目を上げたが、ついに世界ランキング第1位になりそうだという報道もある。
後に続く選手も、諸見里しのぶ、上原彩子、宮里美香、大城さつきと頭に思い浮かぶ。ゴルフにはあまり関心がなかった筆者でもこれくらいの名前を思い出すのだから、熱心なファンなら、もっとたくさんの沖縄出身の女子ゴルファーの名前を上げるだろう。
沖縄はかつて、プロボクシングのチャンピオンを輩出する王国だった。ハングリースポーツだったプロボクシングが沖縄出身者の目標の一つになったのは、その当時、何となく理解できた。
その得意のスポーツの種類が広がった。春夏の甲子園で沖縄の高校球児がたくましく勝ち抜くようになった。スコアボードには、沖縄特有の苗字が並んで、県外からの補強選手ではなく、県内出身の選手ばかりであることを印象付けた。苗字ばかりでなく、沖縄独特の濃い顔をした選手たちがグラウンドを駆け回り、ピッチャーマウンドで躍動する。さらに女子ゴルフと来て、ここ1、2年は新たにプロバスケットボールが日本チャンピオンに躍り出ている。
素晴らしい空と海、動物や植物、ロマンに満ちた歴史等々、沖縄には観光資源が豊富にそろっている。加えてスポーツを観光に結び付ける条件が整ってきたのではないか。