恥ずかしながら、筆者は東京ディズニーランドには行ったことがない。開園時には新聞記者向けの招待日などがあって、行くチャンスがなかったわけではないが、遊園地で遊ぶなど、子供っぽく感じて招きには応じなかった。
こういうテーマパークはただの遊園地とは違うのだな、と初めて悟ったのは、米国ハリウッドのユニバーサルスタジオに行ったときだった。新しいコンピューターグラフィックによるアミューズメント施設の視察で足を踏み入れたのだが、これまでの不明を恥じた。中毒したように何度も足を運ぶリピーターが筆者の周辺にも数多くいたが、その気持ちがようやく理解できた。
ところが今回の取材でさらに驚いたのは、東京ディズニーは「ランド」「シー」を合わせた「ディズニーリゾート」でみると、本場・米国のディズニーワールドに次ぐ、世界で2番目の規模を誇る大施設に発展していることだ。「ランド」に加えて「シー」と段階を踏んでいるとはいえ、「ランド」単独でも入園者数を急速に伸ばして第2位の規模に達していたようだ。それだけ東京ディズニーランドは本格的なものを造る意気込みだったわけだ。その熱意を長い間、知らずに、時折、東京湾を巡る観光用のクルーザーなどで遠望しながら、「数あるテーマパークの一つ」くらいの認識だったのである。
そういえば自宅近くの東急田園都市線の郊外の駅にも、ディズニーランド直行のバスが出ている。高速道路が整備されてからは、ディズニーランドを直行で結ぶバスが各地から出ているようだ。平日の朝は、幼い子供たちをつれた母親たちが誘い合わせて、この直行バスを利用しているらしい。都心の混雑したターミナル駅で何度も電車を乗り換える煩雑さがなく、幼い子供連れには直行バスは大助かりだ。
こうしたきめ細かい集客の努力も、東京ディズニーリゾート発展の鍵なのだろう。エンターテイメントのプロたちの企画力に改めて脱帽する。