日本の「食」の多様さ
2011年12月11日
海外の主要都市を訪ね、翻って、日本の都市を眺めてみると、日本の外食の多様なことには感動させられる。
今回は、日本の古い外食である「すし」を現代的なハイテクを利用して「回転ずし」というサービスにまとめ上げたすごさを取り上げたが、チェーン化した、つまり生業だった飲食店を「企業」にまで進化させた事例はまだ、たくさんある。牛丼、天丼、うな丼、カレーライス、ラーメン、日本そば、立ち食いそば、讃岐うどん、焼き肉、焼き鳥、カニ料理などの専門店から、北海道料理、熊本料理、土佐料理、加賀料理、秋田料理、関西料理、沖縄料理などのチェーン、地方の銘酒を取りそろえた居酒屋など、地方の特色を活かした飲食チェーン、さらにはファミリーレストランチェーンも種類は豊富だ。
海外から上陸したチェーンが「国産化」した事例も数多い。ハンバーガー、ハンバーグ、ステーキ、イタリアン、中華料理、インド料理、ドーナッツなどの海外から進出したチェーンや、その手法を採用した国内資本もチェーンを着々と拡大している。チェーンのコーヒーショップやアイスクリームショップなど、多種多様で、消費者を飽きさせない。
日本の食文化の奥深さは、大規模チェーン化していないものも、まだ豊富にあることだ。天ぷら、どじょう鍋、いなりずし、きしめん、お好み焼き、カツオ料理、マグロ料理、フグ料理、すき焼きなど数え上げれば切りがない。
こうした日本の食文化、海外に広めない手はない。日本にはまだまだ、輸出できる文化資源が眠っていると感じた。