続・データセンター促進協議会の発足
2009年04月16日
少し議論があったのだが、SaaSの業界団体であるNPO法人「ASPIC(ASP・SaaSインダアストリアルコンソーシアム)」に新設される「データセンター促進協議会」の副会長を引き受けることになった。JASPAの参与を務めている吉弘京子氏が副社長をしているユー・エス・イーの河合輝欣会長がASPICの会長として活発に活動している。少しでもそのお手伝いができれば、という思いで協議会の副会長を引き受けた。
「少し議論があった」というのは、先日、総務省から発表になったデータセンターの情報開示ガイドラインを基に認定制度を作るかどうか。暫定的に認定制度を作る方向で進めることにして、「促進」の方法論については、内容をさらに深めるということにした。議論の一つは、本格的なクラウドコンピューティングの時代になれば、果たして、個々のデータセンターについての情報開示がどこまで必要になるか、その付近が十分には見えてこない、という点である。
筆者の意見では、ガイドラインには、グリーンデータセンターとして、どのように取り組むべきか、というビジョンを誘導する項目もある。こうしたデータセンターとしてあるべき姿は、クラウドコンピューティングに埋没すべきものではなく、一つ一つきちんと高いモラルの下で運用すべきである。認定制度が必要かどうかはさらに議論することにして、社会とともに歩むべきデータセンターのあり方はぜひ、高い目標をもって提言してゆくべきである。
今後の発展に注目していただきたい。