今週、一番がっかりしたのは、13日の日曜日に東京・泉岳寺の組合事務所で開催された組合企業、ジャスミンソフト社の開発ツール「Wagby」の最新版のセミナーに、メッサメンバーからの参加がなかったことだ。ご存知のように、ジャスミンソフトは沖縄に本拠を置き、全国に顧客企業をもつ小粒だがパワーのある会社として著名である。結局、メッサメンバー以外の見込み顧客が多数、参加して、東京まで出張してきたセミナーの目的は果たせたが、わざわざメッサのメンバーが参加しやすいように泉岳寺の会場で開催したのに、その反応がなかった、というのが、何にしても残念である。
Wagbyはノンプログラミングの開発ツールとして、目的のアプリケーションを短時間で簡単に開発できることで評価されている。対象のアプリケーションはもちろん、ある程度の制約を受けるが、ソフトウェア企業にとっては、ツールとして知識をもてば使いどころはたくさんあるはずである。メンバーが参加しやすいようにセミナーもわざわざ日曜日に設営し、受講料も無料なのに、組合メンバーがなぜ無関心だったのか。告知の方法が不十分だったのか。はなはだ残念である。
組合は、メンバーに対して様々なメリットを提供しようと努力している。ジャスミンソフトが利用したように、会議室を無料で利用できる。10人までの無料健康診断受診のサービスもある。毎週水曜日のダイレクト商談会では、最近は案件も多くなっているのに参加企業は減ってきて、人材募集情報が無駄に終わることが目につくそうだ。それでいて、「仕事がない」というぼやきだけは相変わらず消えない。こんなにチャンスが増えているのに、と不思議だ。毎月の協議会では、協議会での情報収集やその後の懇親会での多数の人脈づくりの機会がある。懇親会は1人3000円の会費で5000円から6000円の料理を楽しめるので、幹部を連れて、幹部の慰労会代わりに利用するメンバーが少数だが、
いる。その出席者が減っている。何も経営者自身でなくても、社員のだれかを参加させればよいのに、と残念でならない。
さらにSaaS形式のWEB会議システムを首都圏在住の企業は5時間まで、遠隔地に本社がある企業は8時間程度まで無料で利用できる。さまざまなサービスを利用すれば、実に、メリットが多いのだが、現実には、あまり利用しない企業
が多い。
今回のジャスミンソフトのセミナーの結果を聞いて、メッサのメンバー企業の「感度」が鈍っているのか、あるいは、メッサの理事会や事務局メンバーの感度が鈍っているのか、真剣に悩まざる得なくなった。組合が努力して準備していることが誤っているのか。改めてメンバーの皆さんにご意見を賜りたいと思っている。