厦門に行きたい~~台湾ビジネス交流会の次の道
2011年06月16日
6月2日、台北市で3回目の日本と台湾のソフトウェア企業、ビジネス交流会が開催された。台湾情報サービス産業協会の主催で、台湾政府の経済部の支援を受けた行事で、毎回、その手厚い歓迎のプログラムに感謝している。
共通に抱いているテーマは、東アジアの中心で成長を続ける中国に対し、どのように事業としてビルトインするか、である。すでに中国大陸で事業を展開している台湾企業をパートナーにして日台共同で日本企業が中国に進出する。これが、リスクを軽減して中国市場で活動できる方法ではないか。まだ、試行錯誤を必要とするだろうが、遠くないうちにもう少し具体的なアプローチの方法を見出したい。
今回、一歩前進したのは厦門市(福建省)の幹部が参加したことだ。厦門市の産業団地には日本企業も進出し始めているらしい。明治より前、徳川幕府が鎖国政策を維持し、琉球王国が東アジアの交易の拠点として活動していたころは、福建省と琉球は強い交流のパイプが築かれていた。外交権を明治政府に譲って中国やアジア各地との高い国境の壁ができて以来、琉球は東アジアの中心に位置するという特性を活かせないままに来た。しかし、本来のゴールデント
ライアングルの意味は、中国全体を視野に置く前に、地理的に密接な台湾、福建省、沖縄の三角形で産業連携を構築すべきではないか、と思っている。
ある程度の形ができたところで、これを日本全体に広げてゆく。
その意味で、「首都圏」ソフトウェア協同組合という名前にも関わらず、沖縄在住のメンバーも複数在籍しているメッサの構成は期待できる。メッサの活動のターゲットの一つに、沖縄、台湾、福建省というゴールデントライアングルを考える必要があるのではないか、と考える次第である。