烈暑の夏を乗り切った後には・・・
2011年07月16日
昨15日15時の電力消費量は発電能力の「88%」と表示されていた。各地で37度の猛烈な暑さの中で12%余裕があるというのは、企業や家庭の節電の効果が出ているのか。はたまた、これでもまだ暑さのピークに来ていないので、実はこれからが電力危機の本番で、まだまだ油断がならないのか。何といっても小学校の1学期もまだ終わっていない。年によっては梅雨明けもまだの時期である。例年なら、夏が来て本格的な暑さが来るのはこれからだから、考えると恐
ろしい。
すでに我が家の日当たりのよい庭の一角に植えたキウリ、西日をまともに受けるベランダに植えたキウリは熱射で枯死した。熱さに強いミニトマトは果実を連ならせ、ゴーヤーは半分が枯死、その陰にあって直射をさけた残りの半分が緑の枝と葉を伸ばしているが、これも直射を受けるところまで伸びるとどうなるやら。
しかし、新聞記者時代の経験でいうと、経済は「夏はより暑く、冬はより寒く」が良い。季節の特色を順調になぞるほど景気が刺激されるのである。夏物が夏の間に、つまり値崩れや投げ売りをしなくて済むうちに売り切れるので、利益がたっぷりとれる。冬ものも同様である。材料も在庫を持たずに済み、経済は力強く循環を促されるのである。
電力こそ節約するが、その他のところでは夏物が一掃されるのが今年の夏ではないか。その後、好景気の波は周囲に及んでゆく。もちろん、過度の暑さで熱中症に陥る危険があるが、この危機を乗り越えれば、我慢した甲斐がある、と実感できるような新しい経済状況が待っているのではないか。そう思って烈暑をしのぎたいと思う。