ITリーダーズの読者調査によると、システム開発に関係する職場では「テレワークを導入している」という回答が4分の1程度になったそうだ。パンデミックの騒ぎで市場が拡大し、3月の大震災とそれに引き続く停電騒ぎで、さらにその威力が認識されて来たようだ。在宅での作業は家族持ちには問題があるが、独身者には比較的、対応が楽だろう。
ただ、解決策はある。自宅での勤務に抵抗があるなら、自宅近くのサテライトオフィスの利用の手がある。今後は、そういう需要に応えて、専用の貸しオフィスが登場するだろうし、当面は、ネットカフェなども使えないわけではない。独身者の場合には、孤独になりがちな環境が問題だろうが、それを改善するために顔を見ながら打ち合わせするWeb会議システムを併用することも考えられる。
というわけで「テレワーク」とともに業務用サービスとして大きく注目されるようになったのが、Web会議システムである。SaaSで提供する最大手が、メッサ組合メンバーでもあるブイキューブのサービス(V-CUBE)である。急成長を評価されて、今年度のASP・SaaS・クラウドコンピューティングアワードの部門最優秀賞を受賞し、さらにIT分野のアワードであるMM総研大賞の話題賞を受賞した。ユーザー数、利用者数ともに急拡大してい
る。
実は、メッサもV-CUBEと契約して、SaaS形式で同時に10端末までが会議に参加できるサービスを利用できるようにしている。首都圏所在のメンバーは月間5時間、首都圏以外の遠隔地に本社があるメンバーは月間8時間まで無料で利用できる。事務局の小倉副事務局長に連絡すれば使い方を教えてもらえるが簡単だ。社員の打ち合わせにも使えるし、取引先との打ち合わせでもOKである。ワードの文書やパワーポイント、エクセルなどのファイル情報を共
有しながら加筆修正の作業を行える。
ただ、残念なことに、というか、不思議なことに、このサービスがあまり使われていない。沖縄や青森、仙台などの遠隔地のメンバー企業にとっては、Web会議システムによって2回くらい、東京への出張が減らせれば、1年間の組合費の支出など取り戻せるはずなので、ぜひ、使ってもらいたいと思っているが、なかなか利用が進まない。世の中はテレワーク、Web会議システムが当たり前になりつつあるのに、本家本元のソフトウェア開発会社が使用しないの
では、社会的信用も得られない。ぜひとも積極的な利用を望みたい。